曲名:想春歌
歌手:亜蘭
配信/発売日:2026-09-02
作詞:円香乃
作曲:大谷明裕
編曲:伊戸のりお
歌詞の意味
桜を散らす冷たい雨が北へ流れ、春を呼ぶ。語り手は離れた街から、背中を押して送り出してくれた相手の年齢と健康を気遣う。春は暖かさだけで訪れるのではなく、花を散らす雨が次の季節を運ぶ。故郷を離れたことも同じで、別れの寂しさが新しい道を開いた一方、時間がたつほど残してきた人への心配が増している。「元気かな、会いたいな」という簡潔な問いに、距離と感謝が集まっている。
相手が好きだったマリーゴールドは夕日の色をした春の花として、狭いアパートの花壇の隅に置かれる。豪華な庭ではなく小さな生活空間で咲き、泣きたい時にも笑っていた相手に似ている。鮮やかな色を見せながら、限られた場所で耐えて咲く花の姿が、語り手の記憶する強さと重なる。あの場所で今年も咲いたかと想像することは、見られない現在の暮らしを花を通して確かめる行為になっている。
流行の演歌を歌うたび、相手は上手になったと喜んでくれた。今の語り手は「元気だよ、待ってて」と、返事の代わりに歌を届ける。胸に刻んだ一つの願いは、受け取った愛を返すため迎えに行くことだ。ただ会うだけでなく、今度は自分が相手を支える側へ回ろうとしている。想春歌の「想」は遠い春と人を思う心であり、桜を散らす雨、夕日色の花、歌を褒める声をつないで、再会の日まで故郷との関係を保つ手紙なのである。
桜散らしの 冷たい雨が
北へ流れて 春を呼ぶ
元気かな 会いたいな
背中押されて 出て来たけれど
あなたも年を 取ったはず
心配してます この街で…
マリーゴールド 大好きだった
夕日色した 春の花
あの場所に 咲いたかな
狭いアパート 花壇の隅に
あなたに似てる 気がします
泣きたい時も 笑ってた…
流行(はやり)演歌を 唄うたび
上手になったと 喜んだ
元気だよ 待っててね
胸に刻んだ 願いがひとつ
あなたに愛を 返すため
迎えに行(ゆ)くまで その日まで…
Sakura chirashi no tsumetai ame ga
Kita e nagarete haru wo yobu
Genki ka na aitai na
Senaka osarete dete kita keredo
Anata mo toshi wo totta hazu
Shinpai shitemasu kono machi de
Mariigoorudo daisuki datta
Yuuhi iro shita haru no hana
Ano basho ni saita ka na
Semai apaato kadan no sumi ni
Anata ni niteru ki ga shimasu
Nakitai toki mo waratteta
Hayari enka wo utau tabi
Jouzu ni natta to yorokonda
Genki da yo matte te ne
Mune ni kizanda negai ga hitotsu
Anata ni ai wo kaesu tame
Mukae ni yuku made sono hi made
The cold rain that scatters the cherry blossoms
Flows northward and calls for spring
I wonder if you are well; I want to see you
You encouraged me to leave, and so I came here
You must have grown older too
I worry about you from this city
You loved marigolds
Spring flowers colored like the sunset
I wonder if they bloomed in that place
In the corner of the flower bed at your small apartment
They somehow remind me of you
You smiled even when you wanted to cry
Whenever I sing a popular enka song
You rejoiced that I had improved
I am doing well, so wait for me
There is one wish engraved in my heart
To repay the love you gave me
Until the day I come to bring you home
打落櫻花的冰冷雨水
流向北方 呼喚春天
不知道你是否安好 好想見你
雖然在你的鼓勵下離開家鄉來到這裡
你應該也上了年紀
我在這座城市裡牽掛著你……
你曾經最喜歡萬壽菊
有著夕陽色彩的春花
不知是否在那個地方盛開
在狹小公寓的花圃角落
我覺得它們與你很相似
即使想哭時 你仍然微笑……
每當我唱起當紅演歌
你總高興地說我唱得更好了
我很好 請等著我
心中刻著一個願望
為了把愛回報給你
直到我去接你的那一天……