曲名:乙
歌手:斉藤和義
配信/発売日:2026-09-09
作詞:斉藤和義
作曲:斉藤和義
編曲:斉藤和義
歌詞の意味
朝にはコーヒー、夜には台所。疲れている君が生活を動かしているそばで、あいつは靴下を脱いだままにし、またゲームをしています。君とあいつがどのような続柄なのかは明示されていませんが、暮らしを支える行動と、気ままに過ごす行動の偏りははっきり見えます。語り手も怒らなくてはと思っているものの、実際に注意した場面までは書かれない。誰かの負担に気づくことと、それを変えることの間にある距離が、繰り返される一日の中に置かれています。
外ではカラスがごみを突き、ハクビシンが機会をうかがう。人の暮らしのすぐそばで、別の生き物もそれぞれの営みを続けています。朝の鳥の声や遠ざかる電車は、誰かの疲れやためらいに関係なく時間が進む目印にもなる。その流れの中で、嫌いになれそうな点を無理に探しても、結局はすべて許してしまうという言葉が繰り返されます。これは単に仲がよいという説明ではなく、不満があっても関係を手放せず、同じ日をまた始めてしまう気持ちとしても読めます。許すことが優しさなのか、問題を先へ延ばすことなのかは、一つに決まりません。
君が以前言った、自由にはルールがあるという言葉は、その曖昧さに一本の線を引きます。自分が好きに過ごせる時間も、ほかの誰かが引き受けた仕事に支えられているのかもしれない。語り手は考え続けますが、今夜は眠ろうといったん思考を閉じます。最後も、分かったと断言するのではなく、分かったような気がするというところで再び日常が始まる。題名の「乙」を労いの略として受け取るなら、解決しないことを抱えながら今日を終える人への短い声かけになります。翌日の分担が変わるかどうかは、まだ残された問いです。
気がつきゃ朝が来て
また鳥が鳴いてる
きみは挽いたコーヒーを
疲れてるのに
あいつは靴下脱ぎっぱなしで
ゴミを突くカラス
それを狙うハクビシン
嫌いになりそうなとこを
無理矢理探してみても
結局全部許して
また始まるのさ
すっかり夜が来て
電車は遠ざかる
きみはまた台所
疲れてるのに
あいつはまたゲーム
怒らなくちゃな
ぼんやり進んでいく
なにもかも なにもかも
自由にはルールがある
きみはいつか言ってたね
ずっと考えてるけど
今夜は眠ろう
嫌いになりそうなとこを
無理矢理探してみても
結局全部許して
また始まるのさ
わかったような気がして
また始まるのさ
Ki ga tsukya asa ga kite
Mata tori ga naiteru
Kimi wa hiita koohii o
Tsukareteru noni
Aitsu wa kutsushita nugippanashi de
Gomi o tsutsuku karasu
Sore o nerau hakubishin
Kirai ni narisou na toko o
Muriyari sagashite mite mo
Kekkyoku zenbu yurushite
Mata hajimaru no sa
Sukkari yoru ga kite
Densha wa toozakaru
Kimi wa mata daidokoro
Tsukareteru noni
Aitsu wa mata geemu
Okoranakucha na
Bonyari susunde iku
Nani mo kamo nani mo kamo
Jiyuu ni wa ruuru ga aru
Kimi wa itsuka itteta ne
Zutto kangaeteru kedo
Kon'ya wa nemurou
Kirai ni narisou na toko o
Muriyari sagashite mite mo
Kekkyoku zenbu yurushite
Mata hajimaru no sa
Wakatta you na ki ga shite
Mata hajimaru no sa
Before I know it, morning comes
And the birds are singing again
You, with the freshly ground coffee…
Even though you're tired
That one leaves socks wherever they come off
A crow pecking at the trash
A masked palm civet watching for its chance
The things I might come to dislike
Even when I force myself to look for them
I end up forgiving it all
And it all begins again
Night has settled in completely
The train recedes into the distance
You're in the kitchen again
Even though you're tired
That one's back at a game
I ought to say something
It all drifts vaguely onward
Everything, everything
Freedom has its rules
You told me that once
I've been thinking about it all this time, but
Tonight, let's get some sleep
The things I might come to dislike
Even when I force myself to look for them
I end up forgiving it all
And it all begins again
Feeling as though I finally understand
And it all begins again
回過神來,早晨已經到來
鳥兒又在鳴叫
你弄著剛磨好的咖啡……
明明已經很累了
那傢伙脫下襪子就丟著不管
烏鴉啄著垃圾
白鼻心也虎視眈眈
那些也許會讓人討厭的地方
即使勉強自己去尋找
到頭來,還是全部原諒了
於是一切又重新開始
夜色已經徹底降臨
電車漸漸遠去
你又待在廚房
明明已經很累了
那傢伙又在玩遊戲
該發個脾氣才行啊
就這樣朦朦朧朧地往前走
一切的一切,所有的一切
自由也是有規矩的
你曾經這麼說過呢
我一直在想這件事,可是
今晚就先睡吧
那些也許會讓人討厭的地方
即使勉強自己去尋找
到頭來,還是全部原諒了
於是一切又重新開始
覺得自己好像終於懂了
於是一切又重新開始