曲名:Dec.
歌手:ヨツドメノディ
配信/発売日:2026-11-01
作詞:小寺星来
作曲:山本純輝
編曲:ヨツドメノディ
遠ざかるあの青の夢は
透明なため息を吐いた
立ち止まってばかりいる 今は
救えない嘘だけが 救いだ
さよなら
明日は触れない冷たさでも
傷跡を残しても
また歩いて行かなくちゃ
これからは。
風刺さる午前4時の寝息は
この街をきっと沈めてゆく
振り返ってばかりいる 今は
この胸の痛みだけが手がかり
さよなら
明日は触れない温もりでも
約束を忘れても
また歩いて行かなくちゃ
さよなら
朝焼けが世界を溶かしてく
季節が変わっても
まだ抱えて行かなくちゃ
これからは。
Toozakaru ano ao no yume wa
Toumei na tameiki wo haita
Tachidomatte bakari iru ima wa
Sukuenai uso dake ga sukui da
Sayonara
Ashita wa furenai tsumetasa demo
Kizuato wo nokoshite mo
Mata aruite ikanakucha
Kore kara wa.
Kaze sasaru gozen yoji no neiki wa
Kono machi wo kitto shizumete yuku
Furikaette bakari iru ima wa
Kono mune no itami dake ga tegakari
Sayonara
Ashita wa furenai nukumori demo
Yakusoku wo wasurete mo
Mata aruite ikanakucha
Sayonara
Asayake ga sekai wo tokashiteku
Kisetsu ga kawatte mo
Mada kakaete ikanakucha
Kore kara wa.
That distant blue dream
Breathed a transparent sigh
Right now, I just keep standing still
Only lies that can't save me are my salvation
Goodbye
Even if tomorrow is a coldness I can't touch
Even if it leaves scars
I have to walk on again
From now on.
The breathing at 4 a.m., piercing like the wind,
Will surely sink this town
Right now, I just keep looking back
Only the pain in my chest is my clue
Goodbye
Even if tomorrow is a warmth I can't touch
Even if I forget the promise
I have to walk on again
Goodbye
The morning glow melts the world away
Even if the seasons change
I still have to carry it and go on
From now on.
遠去的那個藍色的夢
吐出了透明的嘆息
現在的我,只是頻頻停下腳步
只有無法拯救的謊言才是救贖
再見
即使明天是觸碰不到的冰冷
即使會留下傷痕
我也必須再次走下去
從今以後。
風刺骨的凌晨四點的鼾聲
一定會讓這座城市沉沒
現在的我,只是頻頻回頭
只有胸口的疼痛才是線索
再見
即使明天是觸碰不到的溫暖
即使忘記了約定
我也必須再次走下去
再見
朝霞將世界融化
即使季節更替
我也必須仍然抱著它走下去
從今以後。
歌詞の意味
「遠ざかるあの青の夢は透明なため息を吐いた」という冒頭は、夢が遠ざかることを嘆くのではなく、ため息そのものを透明だと形容する。色を持たないため息は、残されたものの薄さを表している。立ち止まってばかりいる今、という自己認識の直後に「救えない嘘だけが救いだ」という逆説が置かれる。救いにならないものだけが救いだという言い方は、慰めを拒否しながら、それでも何かにすがろうとする姿勢を示す。さよならは曲の中で三度繰り返されるが、別れのたびに歩行が再開される。明日は触れない冷たさでも、傷跡を残しても、また歩いて行かなくちゃ、という流れは、条件を重ねるほど歩く理由が強くなる構造だ。後半では冷たさが温もりに置き換わる。触れられないのは同じだが、冷たさから温もりへの変化が、失われたものへの距離の取り方の変化を感じさせる。風刺さる午前4時の寝息という一節は、誰かの寝息が街を沈めてゆくという大きな比喩につながる。眠りが街全体に広がるイメージは、主人公の孤独を街の規模に拡大している。最後に朝焼けが世界を溶かしてく、という一節が置かれる。季節が変わってもまだ抱えて行かなくちゃ、という締めは、荷物を下ろす歌ではなく、抱えたまま歩く歌であることを明確にする。さよならは終わりの言葉ではなく、歩き続けるための区切りとして使われている。「これからは。」という一節の末尾の句点は、宣言を言い切るためのものだ。続く言葉を予告せず、ここで一度区切ることで、歩く決意が単独で立つ。午前4時という時刻が具体的に置かれている点も重要だ。夜明け前の最も暗い時間に誰かの寝息が聞こえる、という場面が、街を沈める比喩の出発点になっている。